災害時・オール電化の家でもライフラインを確保する方法とは?

オール電化住宅が増え続ける近年、台風や地震などによる災害に見舞われた際、家内の熱源が電気しかなかったら不安と考えた事はありませんか。そんな不安について調べてみました。

photo by Thomas Kohler

オール電化にするデメリット

オール電化には、生活の安全面や便利なメリットがあることに対し、もちろんデメリットな部分もあります。

  • 停電時、使えなくなるものが多い
  • 昼間の電気使用料金が高い
  • 鍋や、やかんなどの調理器具はIHコンロ専用に限定される
  • 貯水タンクの設置スペースを確保しなければならない

などがあげられます。

「停電時、使えなくなるものが多い」は、説明するまでもありませんが、家内の熱源をすべて電気であるオール電化住宅で、電気が止まればかなり生活に支障をきたします。

「昼間の電気使用料金が高い」では、夜間使用料が安く設定するため昼間は割高になっており、電気代節約を図る場合は最適な電気料金プランを選び、使用料金が安い時間帯に使うように心掛けること。

「鍋や、やかんなどの調理器具はIHコンロ専用に限定される」では、ガスコンロに使っていた調理器具が使えなくなる場合があり、ナベ底が平らになっているIHコンロ専用の器具を使う必要があります。

「貯水タンクの設置スペースを確保しなければならない」では、給湯機の種類にもよりますが、お湯を沸かして保温してい置く為のタンクがとても大きなものも。

家の裏や庭に設置するのですが、そのスペースが確保できなければ給湯機の設置が厳しくなります。

 

オール電化でもライフラインを確保するためには

もし何らかの災害によりライフラインが断たれた時、電気とガスと水道ではどれが一番早く復旧するのでしょうか?

1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災での復旧状況では、震災発生後1週間で最初に電気が復旧。

震災発生10日後にはPLガス、1ヶ月後にやっと水道が仮復旧し最後に都市ガスが復旧。都市ガスに関しては完全復旧までに3ヶ月もの月日がかかっています。

家屋の倒壊度合いにもよりますが、電気・ガス・水道の3つの中では電気がより早く復旧したという実例があるように、オール電化住宅の方が基本的に早めに普段の日常生活に戻ることが出来る可能性が高いと言えます。

電気温水器であれば80度程度のお湯をためることができます。そのため、水道がまだ復旧されていなくても大事に使えば2日~3日くらいのお湯の確保は出来ます。

それでも家内の熱源を電気だけに頼るのはやっぱり心配という場合は、オール電化住宅に予備として、カセットコンロや灯油の暖房機などを用意しておくと安心です。

▶関連:「オール電化」リフォームをする事のメリットとデメリット

電気の復旧は、ガスや水道に比べて早いとはいえ、もともと「電気で動くものが中心の生活」となるため、1日でも早く電気が使える状況が助かります。

電気復旧を待つ前に、電気を使えるようにするためのの方法としては、蓄電池を活用するのがおすすめ。

蓄電池は電気を蓄えておく機器で、災害が起きた時でもライフラインの復旧を待たずに「電気が使える状態だ保てる」のがメリット。

また、災害時以外でも「金額が安い夜間電力を貯めて昼間に使う」という暮らしになるため、電気代節約に繋がる点もメリットです。

▶関連:家庭用の蓄電池を見る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です