分かりにくい太陽光パネルの設置費用を比較する方法と、大手メーカーの価格相場を一覧で紹介。
「太陽光発電リフォームをやってみたいけど、どれぐらいの値段をイメージしておいたらいいのか知りたい!」という人におすすめの記事です。
★ 特集記事
オール電化なら必須!電力会社を手間なしで見直す方法とは?
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はじめに。相場を知るための「基準の値」を知ろう!
基本的に、太陽光発電は、「オーダーメイド品」なので、洗濯機やテレビ等の家電のように「1台10万円!」のような、決められた価格はありません。
ですので、他社メーカー品と値段を比べるなら「基準の値」が分かってないと、比べる事ができません。
そこで、基準にできるものが「kW単価」というものです↓
- 太陽光発電での「kW」は、発電できるパワーの数字。
- kWが大きいほど、同じ大きさのパネルでも発電できる量が増える!
- kW単価は、「見積もり値段 ÷ kW」で計算できる。
実際の例を見た方が分かりやすいので、「A社とB社の見積もりを比較するには?」という場合の具体例を紹介。
自分の家に太陽光パネルを設置するために、A社とB社の2社で見積もりをとってみました。実際に提示された見積もり価格はこんな感じに↓
…ここまでの情報をもとに、少し考えてみてください。
A社とB社では、どちらの方がお得でしょうか?
…正解は、見積もり価格が高くみえる「A社」がお得です。
その理由は、実際にkW単価を計算してみると簡単に分かります ↓
- (おさらい):kW単価は、「見積もり値段 ÷ kW」で計算できる。
- A社のkW単価 ⇒ 160 ÷ 4= 40 万円 (B社より安い!)
- B社のkW単価 ⇒ 130 ÷ 3 = 43.3 万円 (A社より高い!)
正しい相場感を掴むためには、提示されてる見積もり値段だけ見るのではなくて、1kWあたりの相場がわかる「kW単価」を基準にすると、高いか安いかを比較する事ができます。
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メーカー別 太陽光発電の相場価格
太陽光発電システムを販売しているメーカー別の相場を紹介。
ここまで紹介したように、比較できる基準として「kW単価」を基準にして実際の相場を一覧表にしてみました。
メーカー名 | kW単価(最低) | kW単価(最高) | 主な製品名 |
---|---|---|---|
Panasonic | 28.6 万円 | 36.2 万円 | VBHN247WJ01 |
SHARP | 26.2 万円 | 38.3 万円 | NQ-256AF / NU-X22AF / ND-180AF |
三菱 | 26.2 万円 | 33.1 万円 | PV-MA2450N / PV-MA2500N |
TOSHIBA | 28.8 万円 | 39.5 万円 | SPR-X22-360 / SPR-X21-265 / TJM-240PP-WHT-J |
京セラ | 30.6 万円 | 37.3 万円 | KJ220P-3MRCG / KJ260P-MPTCG / KJ80P-3CSCA |
CIC | 27.8 万円 | 34.1 万円 | CS-250B61S / CS-320G31 / CS-N245SJ03 |
SOLAR FRONTIER | 27.2 万円 | 35.0 万円 | SFM110-R / SF185-S |
Canadian Solar | 25.1 万円 | 27.2 万円 | CS6V-250MS |
あくまでも、執筆時点でのデータであるという事。また「太陽光オーダーメイドで既成品はない」という特徴を踏まえて、「参考値の相場」という事にはなる点に注意。
その参考値として範囲内で見た時に、kW単価が1番安いお得な太陽光パネルは、SHARPの26.2万円(ND-180AFを設置容量6.12kWで34枚つけた時)と、三菱の26.2万円(PV-MA2450Nを設置容量6.13kwで25枚つけた時)でした。
逆に、値段が1番高いのはTOSHIBAの39.5万円(SPR-X22-360を設置容量3.24kWで9枚つけた時)となっています。
kW単価の相場が高くなったり安くなったりする傾向としては、1枚あたりの設置容量が高く、設置するパネル枚数が増えるほど安くお得に。
1枚あたりの設置容量が低く、設置するパネル枚数も少ないほど高くなってしまいます。
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太陽光発電に必要な初期費用
太陽光発電の設置費用は、設置する家の屋根の面積や向きそして屋根に使われている素材によっても設置できるシステムが変わるので、基本的には「その家に合わせた完全オーダーメイド」となっています。
よって、一概に初期費用を定めることは難しいので、ここでは概算的な相場のみ紹介。
例えば、出始めた2001年頃では3.5kw導入で250万円~280万円程度だったことに対し、2011年では170万円~190万円さらに2014年では150万円~180万円と下がっています。
とは言っても、現在の一般家庭用太陽光発電の設置初期費用は130万円~180万円と決して小さな買い物ではありません。
太陽光発電の導入を検討する場合は、補助金制度などもあり、補助金を利用する事で初期費用を抑える事は可能です。
補助金をうけるには様々な種類や条件がありますが、条件をクリアすると5万円~10万円程度の補助金を受けることができます。
太陽光発電を使った時の月額光熱費の相場
一般家庭を2~4人家族として見た時の光熱費(ガス・電気)は月額が約15,000円~20,000円となっているのに対し、オール電化の家庭だと光熱費の月額が約12,500円~15,000円と月額5,000程度安くなっています。
そして太陽光発電でオール電化の家庭では、自宅で発電している電力が月々の電気量の50%~最大80%をカバーすることが出来るため、実際の光熱費は月額2,500円~7,500円程度とかなりお得に。
さらに、太陽光発電で発電した電気量が普段家庭内で使用する電気量を上回った場合、つまり使いきれなかった電力があった場合、その残った電力を「電力会社に売れる」のも太陽光発電ならではのメリット。
これを「売電」と言いますが、月々の売電で収益を得ることが出来ればトータルで考えて光熱費をもっと安く済ませる可能性を秘めています。
ちなみに、売電価格は1kW単位での計算。例えば、平成27年度時点では「1kW: 33円~35円での買い取り」となっていて、うまく節約出来れば「実質光熱費ゼロ」という可能性もあります。
太陽光発電のメリット・デメリット
太陽光発電の最大のメリットは自宅で発電が出来ることと売電が出来ること。デメリットとしては初期費用が高額と言うことがあげられますが、他にもメリットとデメリットがあります。
「メリット」としては、メンテナンスなどの心配が殆どなく万が一停電した時も電気が使えること。また二酸化炭素を排出しないため自然にも優しいこともあげられます。
「デメリット」としては、太陽光発電に必要なパネルを屋根の上に設置しますが、そのパネルの重さが屋根(また建物自体)に大きな負荷がかかる事。また、天候によって発電できる電気量に差があったり、商品によっては「一戸建てや持ち家でなければ設置出来ない」という商品ならではのデメリットもあります。
また、太陽光発電を設置する時に使える「補助金制度」についても、定期的に内容が変化しているので、導入前にチェックしておく必要もあります。
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オール電化切り替えと電力会社の見直しはセットでやるのが常識。
例えば、ドラッグストア等が安い理由は、同じものを一気にまとめて仕入れているからです。
オール電化は、電気とガスに分けてた光熱費を、1本にまとめるわけですから、上の例と同じ理屈で安くできる可能性が上がります。
せっかく安くできるのに、何もしないのはもったいないですよね?
ただ、電力の見直しは、調べる時間も含めて何かと面倒くさそう…
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