雨風をしのぎ、寒暖を防ぐために重要な役割を果たす住宅の屋根。屋根塗装を依頼する際に手抜き工事をされないためには、どのようなことに注意すべきなのでしょうか。
photo by Thomas
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屋根塗装で行われる手抜き工事の事例
屋根塗装で行われる手抜き工事といわれる原因はいくつかあり、手抜きの工事による被害内容も様々。いくつか事例を上げてみます。
- 塗装工事の際、「縁切り」がちゃんとなされていない。
- 塗布する回数をごまかす。
- 工事に使う材料を偽装する。
- 業者側の従業員養成がなされていない。
などがあります。
「1」の”縁切り”とは、屋根は屋根材の重なり合っている部分でできる隙間で呼吸(通気性の確保)をしています。この隙間から呼吸することで屋根裏に湿気や雨水が溜まらない様になっているのですが、屋根塗装をすると隙間がふさがってしまいます。そのふさがった隙間を切り離し呼吸できるようにすることを”縁切り”といいます。
「2」では、契約前の説明では屋根塗装を3度塗りすると言っていたのに、実際は2度塗りや1度しか塗らない手抜き工事です。塗装は紫外線や雨風によっていずれは剥がれてきますが、剥がれにくくするために最低でも2度塗りは必要とされています。塗装が剥がれてしまうと雨が屋根に染み込み、雨漏りの原因になります。
「3」の材料とは塗料のこと。塗料には質によってレベルがあるのですが、契約時に説明してもらった塗料よりもレベルの低い塗料を使う悪質な工事です。
「4」では、実際に現場で工事にかかわる従業員が、ほとんど技術指導を受けていなかったり、業者側が安い人件費で進めるために未経験者に未熟な技術を行わせることです。つまり職人ではない素人による工事です。
どのような手抜き工事も、全く許されることではありませんが実際にこのような被害にあう前に私たち自身で対策を練ることが重要です。
屋根塗装の手抜き工事の対策
手抜き工事では、私達素人では分からないような箇所で分からないような手抜きをする厄介な問題です。上記の手抜き工事例を元に、手抜き工事をされない対策を考えてみましょう。
まずは”縁切り”ですが、素人目に分かることではないので契約時にどのような方法で”縁切り”を行うか確認すると良いでしょう。そうすることで、「”縁切り”を行わない」ということを防ぐことができます。
塗布回数の確認も同じく、素人目には分からないこと。さび止め、下塗り、中塗り、上塗りにはどのような塗料を塗るのか確認しましょう。
縁切りと同じように、細かく確認することで手抜き工事を行いにくくするのと、自分自身もどのような工事が行われているか認識できて安心です。
なんと言っても業者選びが一番大変です。はじめから1社に絞らずいくつかの業者に相談したり見積りを取ったり、工事手順などを確認し、その中から一番説明が分かりやすく納得できる業者を選びましょう。
塗装工事を依頼する業者の得意分野を知ることも大切です。リフォーム業者にはそれぞれ得意とする分野があり、自分の容貌と得意分野がずれていたら不安ですよね。業者の工事実績や信用性を事前に調べることは、依頼する立場である私達の重要な責任です。
安心して依頼できる業者を探し、希望にあった工事を行ってもらいましょう。そして工事が終わった後もどのような工事になったのかを写真や資料で説明してもらいましょう。そこまでお客様の為に親身になれる業者は必ずあるはずです。
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