地層には数々の種類や特徴があります。そこで今回は、ローム層とはどのような地層なのか、またどのような特徴があるのかについて調べてみました。
photo by Steve Snodgrass
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ローム層とは何?
まずはじめに、そもそもローム層とは何なのでしょうか?
ローム(loam)とは土性の区分の1つで、砂やシルトや粘土などが含まれた混合土のこと。
しかし日本では主に、山が噴火した際に放出される火山灰や軽石が雨風や火砕流、土石流などによって運ばれ堆積。その後、風化したものとされています。
その堆積し風化したものの層をローム層と言います。つまりローム層とは火山灰が風化したもので粘性質の高い地層ということになります。
地層を見てみると、ローム層の厚さによってその年代の噴火状況がわかってきます。また、赤茶色で粘性質が高いことから赤土とも言われ、レンガの原料にも。
更に、ロームと同じように火山灰から出来る黒ボク土というものがありますが、これは火山灰が雨風や火砕流、土石流などによって運ばれることなく堆積し、その上に植物などが成長することで腐植土層がたまって黒色となったものをいいます。
「黒ボク土」は、ロームとは違って土粒子が粘土化していません。
ローム層の特徴は
特徴としては、土粒子は比較的細かいのですが団粒間が大きいく団粒内は小さい構造となっています。
団粒間が大きいことで保湿性は高いのですが、粒子間の結合力が強いため地耐力を持っている地層というわけ。
また、自然状態であるローム層は強度が高いのですが、一度ほぐしてしまうと一気に強度が低下してしまうという特徴もあります。
一度強度が低下してしまうと、地盤補強をしないと木造構造の家であっても建てることが出来なくなってしまう可能性があるほどです。
まとめるとローム層は自然状態であれば保湿性が高く地耐力のある良好な地層。だが、一度ほぐすと一気に弱くなる地層だということです。
ローム層は安全?
ローム層という地層は説明したとおり、自然状態であれば保湿性が高く地耐力のある優れた地層です。
実際、1㎡あたり10トンもの重さに耐えることができ、安全性を考慮した上でも5トン以上の重さに耐えることが可能となります。一般的な戸建住宅を建てるには十分な強度ということです。
しかし地域によっては自然状態のローム層であっても、ロームが堆積する段階に、気象変動による影響などで柔らかい層が混ざり、強度が低下してしまう場合があります。
「そんなローム層だと家を建てることが出来ないのでは?」と考えがち。
ですが、「地盤強化対策」をしっかり行うことで、一般的な戸建住宅を建てることができる強度にもできるので、やり方によっては建設できる場合もある、と言えます。
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