【リフォーム】断熱材にはどんな種類がある?効果と性能比較

断熱リフォームをする時には、様々な「断熱材」の中から、場所や用途、また予算に合わせた素材が選ばれます。

こういった断熱材のそれぞれの特徴と性能を比較してみました。

主要な断熱材の種類と特徴

グラスウール

グラスウールとは、リサイクルガラスを高温に熱して溶かし、繊維状にまとめた人工繊維のこと。

「ガラス」からできているので、火に強く「コスパも高い断熱材」として知られているので、一般的な断熱材として広く使われている代表的な存在です。

同じグラスウールでも、厚みや密度が異なるタイプがあり、その種類も豊富なので、断熱したい場所や設置スペースに合わせて使える点も魅力です。

▶関連:グラスウールとは?断熱材の特徴と断熱効果の目安

ロックウール

グラスウールがガラスを原料にしている事に対し、ロックウールは「ロック」という名前のとおり石を原料にした人工繊維の事。

主に「玄武岩」や「安山岩」を原料として作られています。

▶関連:「断熱材の種類」ロックウールとグラスウールの違いと特徴

セルロースファイバー

断熱効果はもちろん、防音効果も高い素材として海外ではよく使われる事の多い素材ですが、日本ではほとんど使われる事のない素材です。

原料そのものが高額である事に加え、セルロースファイバーを扱うには専門の講習を受ける必要もあるためです。

▶関連:セルロースファイバーとは?断熱材の特徴と実際の断熱効果

ポリスチレンフォーム

ポリスチレンが主原料となった発泡プラスチックの一種で、ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)と、押出し法ポリスチレンフォーム(XPS)があります。

いわゆる発泡スチロールですが、例えばXPSはかなり硬度も高い素材として知られ、高速道路等でも使われる場合があります。

▶関連:ポリスチレンフォームとは?断熱材の特徴と断熱効果の目安

ウレタンフォーム

細かい泡の集合体で発泡プラスチックとも呼ばれる物質の一種。特に「硬質ウレタンフォーム」と呼ばれるものは、グラスウールにかわる断熱素材として注目されている素材です。

▶関連:ウレタンフォームとは?断熱材の特徴と断熱効果の目安

 

断熱材の断熱効果を比較

ここまで紹介した素材の断熱効果を比較してみました。

断熱材 熱伝導率 W/mK
グラスウール 0.036~0.05
ロックウール 0.038~0.058
セルロースファイバー 0.04
ポリスチレンフォーム 0.028~0.043
ウレタンフォーム 0.023〜0.026

熱伝統率は「熱の伝わりやすさ」の指標で、数値が高いほど熱を通しやすく逆に小さいほど熱を通しにくいという事です。

例えば、熱を通しやすい素材の代表ともいえる「鉄」の熱伝導率は80 W/mK 程度。木材の「杉の木」の熱伝導率は0.087 W/mK程度です。

鉄や木材と比較しても、断熱材の高い断熱効果がよく分かると思います。

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