「耐震診断の見方」結果表の中にある「is値・ios値」とは何?

今後起こると言われている大地震。今の家の耐震は果たして大丈夫なのか、不安に思ってしまいますよね。

そんな地震対策のひとつとして、耐震診断をやった時、スコア内に出てくる「is値」とはどのようなものなのでしょうか?まとめてみました。

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耐震診断の必要性

建築基準法は、過去に起きた大地震の災害により見直し、改正されてきました。1968年十勝沖地震では、鉄筋コンクリートの柱のせん断補強。その後、1978年宮城沖大地震では、耐震基準の耐震規制が大きく改定されて、現在の「新耐震基準」になりました。

「新耐震基準」ができる以前に建築された建物の中には、耐震性能が不足しているものも多数存在しています。1995年に起きた阪神淡路大震災ではそれらの建物に被害が集中しました。倒壊せずにすんだ建物でも柱や壁に大きくひびが入り、結果的に取り壊さなくてはならない状態でした。それ以降、建物の耐震診断の必要性が問われています。

耐震診断の際、iso値やis値で判断されます。iso値とis値とは何か説明していきます。

 

iso値とは?

ios値とは、構造耐震判定指標のこと。新耐震基準(1981年〜)で建てられた建物には、水平方向の建物の揺れに対応する力(保有水平耐性)があるように決められました。耐震診断を行う際、耐震性を判断するのに重要な目安となります。iso値の算出方法は「iso=Es×Z×G×U」という難しい数式。おおまかにこの数式を説明すると次のようになります。

  • Es:耐震判定基本指標(第1次診断では0.8 第2・第3診断では0.6)
  • Z:地域指標(地域によって値は変動します。東京では1.0)
  • G:地盤指標(建物が平面に立っていれば1.0)
  • U:用途指標(建物が一般的な形状であれば1.0)

地域や建物、使用用途等の要素をかけあわせて数値がisoという事になります。

 

is値とは?

is値とは、構造耐震指標のこと。旧耐震基準(1981年以前)で建てられた建物の耐震安全性能を算出したものをいいます。旧耐震基準では、建物が地震で水面方向に揺れることを想定していなかったので、新耐震基準で建てられた建物とは根本的に計算方法に違いがあります。

is値の算出方法は、「is=Eo(C×F)×Sd×T」というこれまた難しい数式。大まかな説明は次のようになります。

  • Eo:保有性能基本指標(建物が保有している基本的な耐震性能のこと)
  • C:(建物の)強度の指標
  • F:(建物の)粘り強さの指標
  • Sd:形状指標(建物の形状や壁の配置バランス)
  • T:経年指標

建物の強度や粘り、形状・経年状況を踏まえ計算されます。is値が大きほど耐震性能が高くなり、建物の崩壊・倒壊の危険性は低くなります。

is値は、建物の耐震性能を表す指標として出てきますが、同時に補強が必要な場合の目標値として検討されます。補強計画の場合、必要な耐震性能を検討する上でも重要な値となってきます。

耐震診断の結果、is値やiso値という表現では記載されていないことがほとんどです。専門的な用語であるis値やiso値の代わりに総合評価と記載されています。総合評価の値がis値またはiso値であるかは、専門化に確認してくださいね。

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