「マンションリフォーム」断熱工事にかかる費用と実際の効果

マンションの断熱で重要なことは、部屋がマンションのどこに位置しているかです。断熱工事にかかる費用もかなり左右されます。

photo byBrad Coy

 

マンションの断熱工事の方法

マンションの断熱を考える上で重要なのが自分の部屋がマンションのどこに位置するかということです。

一般的に戸建てよりもマンションの方が過ごしやすいと言われていますが、実情は場所によって大きく異なります。

マンション内部で最も断熱に優れた部屋とはマンションの中央、それも一階でも最上階でもない中層階に位置する部屋です。

なぜなら、このような部屋は上下左右の部屋によって直接の外気に触れないからです。上下左右の部屋はむしろ、自室の温度を適切に守ってくれる一種の断熱材として機能します。

逆にいえば一階と最上階、そして廊下の一番端に位置する角部屋は外気に直接当たる分、冬は寒く夏は暑いという悪条件になりやすいと言えます。

このような熱の出入りが起こるのは「窓・天井・床下」です。従って、マンションの断熱においてはこの三点を断熱して行くことになります。

 

マンションの断熱工事の効果

マンションなのにあんまり快適に過ごせないと思ってガッカリしている人もいるでしょう。しかし鉄筋コンクリートは熱を伝えやすい性質なので、建物自体に断熱効果を求めることは難しいです。

やはり熱の出入りが発生する「窓・床下・天井」を断熱することを目指した方がいいでしょう。

窓の断熱は複層ガラスを使うことが多いです。複層ガラスとは、何枚かのガラスを重ねて作られたガラスのうち中心に空気層のあるガラスのことです。

これによって、二重窓と同じような断熱効果が得られます。また、Low-Eガラスと呼ばれる金属膜が追加されたガラスを使うと、さらなる断熱効果が期待できます。

次に床下です。マンションの場合、断熱の弱いマンションというのは築年数が経っていることが多いです。

また、マンションの場合床下の断熱材は最初から入っていないことが普通です。特に一階は床下がすぐコンクリートです。だから新たに断熱マットを敷いてもらうなどの処置が必要になります。

天井に敷く場合は、軽くて隙間なく敷き詰められる断熱材が必要です。発泡ウレタンやグラスウールが一般的ですが、マンションの高さによっては発泡系断熱材を圧送できない場合もあり見積もり額に差が出ます。

あとは、きちんとした施工をしてもらえる業者を見つけることが大変重要です。

 

実際にかかる費用の目安

実際にかかる費用がいくらほどか、正確には業者に見積もりを出してもらうしかありません。

「窓・床・天井」の断熱にしても、すべての場所に施工しなければ断熱効果が得られない訳ではありません。施工の予算や、土地の気候条件や建物の構造にも左右されます。

それを踏まえた上での概算的な金額は30坪で100 ~300万円が最低ライン、平均500~700万円程度が相場です。

▶関連:断熱リフォーム/断熱工事の種類と方法・それぞれ必要な費用

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