「2019年 最新版!」オール電化リフォームのメリット&デメリット

オール電化にする事で、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?自宅をオール電化にするためにリフォームを検討している時の参考にしてみて下さい。

 

オール電化のメリット

オール電化にするメリットは、次のようなものがあります。

1.「深夜電力を活用できる」

意外に見逃しがちな部分ですが、電気料金は使う時間帯によって高くなったり安くなったりします。

各エリアによって設定金額に違いはありますが、電気代が最も安くなるのが「深夜の時間帯」。この深夜の時間帯専用の電気契約が「深夜電力」です。

エコキュート等の電気を使った給湯器は、夜間に深夜電力を活用してお湯を作っておいて、日中に給湯することができます。

  • 電気:電気が安い時間帯にお湯を作っておける。
  • ガス:深夜料金がないので、「お得にお湯を作れる時間」がない。

▶関連:「本当にお得?」エコキュートにするメリットとデメリット

2.「料理の光熱費が安くなる」

普段の料理中に消費する光熱費は「IHクッキングヒーターによる電気代」「ガスコンロによるガス代」のどちらかです。

IHとガスコンロを比べると、どちらの光熱費がお得になるのでしょうか?

電気の消費量の単位で使う1kWh(キロワットアワー)(1kWの消費電力の電化製品を1時間使用した場合の電気の量)に単位を合わせると、おおよそのエネルギーコストは次のようになります↓

 IH(日中)  約26〜39円 
 IH(深夜料金)  約12〜14円
 都市ガス  約12円
 LPガス(プロパンガス)  約22円

こんな感じに「都市ガス」が最も安く 、日中に使う電気代は高額です。

一方、主に夜間に電気を使う事が多く、都市ガスが通ってないLPガスのエリアの人なら、オール電化にした方がお得と言えます。

ただ、ここで注目したいのが、実際にIHとガスコンロを料理に使う時にかかる時間です。

IHをフルパワーでお湯を沸かした場合↓

ガスコンロでお湯を沸かした場合↓

結局、沸騰までにかかった時間は次のようになっていました。

  • IH:1分57秒
  • ガスコンロ:5分40秒

こんな感じに、実際には2倍以上の差があります。

エネルギーコスト的にはガスの方が安くても、実際に調理で使っている時間はIHの方がだんぜん短いため、料理中の光熱費をお得に出来る可能性が高いというわけです。

3.「火災のリスクを減らせる」

IHを使う事で、火を使うガスコンロに比べると火災リスクを低減させる事ができます。

ただ、IHであっても「まったく火災が発生しないわけではない」という点には、注意が必要です。

例えば「揚げ物」をしている時。加熱のしすぎて油の温度が250℃ぐらいになると煙が発生。300℃近くになると煙の量が大幅に増加。さらに、400℃近い温度になると、火種がなくても自然発火がおきます。

当然、こういった事にならないように、温度のあがりすぎを感知するセンサーもIHには備わっていますが、機能を過信しすぎない注意は必要です。

4.「災害時のライフライン復旧が最も早い」

万が一災害が発生した時に、電気・ガス・水道のライフラインが復旧する日数はどのようになっているのでしょうか?

実際に例を見てみると、このような形になっています↓

 電気  ガス  水道
「阪神大震災」後の復旧日数  約5日後  約11日後  約3ヶ月後
「東日本大震災」後の復旧日数  約7日後  約1ヶ月半後  約3週間後
 「熊本地震」後の復旧日数  約6日後  約16日 後  約1週間後

【参考資料】
●「東日本大震災水道施設被害状況調査報告書(平成23年度災害査定資料整理版)」について
●上下水道・電気・ガス、情報通信基盤施設の整備に向けた取り組み(兵庫県)
●平成28年熊本震災への対応と災害対応体制の構築に向けた取組(経済産業省)

震災後の復旧スピードを見てみると分かりますが、いずれの大きな震災後も、電気の復旧スピードが最も早い事が分かります。

例えば、災害後にお湯を沸かしたい時に、電気が復旧している場合。

  • 電気:水は支給品からタンクやペットボトルでもらいIHで沸かす。または、エコキュート等でタンクに水が残っていればそのまま沸かせる。
  • ガス:お湯を沸かす方法がない。

このような違いが。

もういちど、復旧スピードを見てみると「水道」が最も復旧に時間がかかっており、震災後すぐは「物資の至急」もままならない状態なので、生活用水に困ると言われています。

オール電化に合わせて、エコキュート(電気温水器)を導入していると、「非常用取水栓」から生活用水を取り出せる機種もあり、「水がない」という時にも助かるというわけです。

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オール電化のデメリット

オール電化にした時のデメリットには、次のような例があります。

1.「電気代が高額になる場合がある」

エコキュート等を設置する場合。「値段が安い深夜料金を利用して、お湯を沸かしておく」という方法をとるのが一般的。

この方法を利用するためには、電気料金プランの変更が必要です。

「深夜が安くなる電気料金プラン」は、深夜が安くなる代償として昼間の電気代が普通のプランに比べて高くなります。

なので、「1日中 家の中で過ごす事が多い」というタイプだと、日中の電気料金もあがってしまう事で電気代が高額になってしまう事があります。

逆に、昼間はほとんど家にいない!というタイプの家庭の場合は、深夜料金の安さの恩恵を受けやすいので、電気料金も安くガスも使ってないので、全体的な光熱費を下げる事ができます。

2.「IHの使い勝手問題」

筆者はIHもガスも両方使った経験があり、今はIHのみ使っています。

ガスからIHに切り替える時に、よく言われるデメリットは次のようなものが多いはず↓

  • 使える鍋(フライパン)がIH対応に限られる。
  • 調理中「あおる」事ができない。

「使える鍋の種類が少なくなるのはイヤ」という場合。「土鍋で調理したい」「アルミのフライパンでパスタを作りたい」などはIHではできなくなるので、ガスの方が良いです。(オールメタル対応IHなら、アルミは火力制限のもと使えます)

特にそういった特殊な調理をせずに、日常使いで調理をするだけなら、IH対応の鍋やフライパンはかなりの種類があるので、特にこまる事はありません。

「炒飯を作る時に、フライパンをあおる事ができないのイヤ」とう場合。

筆者も料理好きなので、最大火力で炒飯をあおったり、しっかり乳化させるためにパスタをあおる事は良くあります。

IHはフライパンを置きっぱなしで使うのが普通なので、通常であれば このような「あおり」は不可能。では、IHを使ってる筆者がどうやって「あおり」をしてるのか?

答えは、新聞紙をIHの排気口を塞がないように敷いて、その上でフライパンをゆするようにして使っています。

よく「油汚れよけ」として、IHに新聞紙を敷く方法が紹介されていますが、フライパンを前後にゆする動作が新聞紙のつるつる具合を利用する事で可能に。

ただし、IHのガラス面に「まったく傷がつかない」という保証はなく、温度感知器が鈍くなるので、あくまでも自己責任で…というやり方です。IHでもまったくあおる事ができないわけではないという例。

3.「停電すると何もできない」

オール電化の1番の弱点として、停電してしまうとまったく何もする事ができなくなってしまいます。

停電対策用として、充電式のLEDランタンを用意しておいたり、火が使えない時用に 「カセットコンロ」等を予備用にスタンバイしておく必要があります。

また、オール電化の一部に「太陽光発電」を導入している場合。停電時に家の全ての電気を補う事はできませんが、「自立運転用コンセント」等と呼ばれる、非常用コンセントに接続して、一部の電気機器を使用する事はできます。

4.「設置するスペースと金額が必要」

オール電化とセットになる場合が多い、エコキュート(電気温水器)を設置する場合。

エコキュートを設置するのに、ある程度の場所(スペース)が必要になるのと、設置に必要な初期費用もそこそこの金額が必要になってきます。

5.「現燃料価格の影響を受ける」

例えば「電気代が上がった」という場合。

ガスと電気を併用して使っている場合は、「暖房はファンヒーターを使うようにする」「お湯を沸かすのに電気ポッドをつかなわいようにする」等のコントロールができます。

オール電化の場合は「ガスで調節してバランスをとる」という節約方法ができなくなり、現燃料価格の影響を受けやすくなってしまいます。

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オール電化で停電したらどうする?

オール電化にした時に、一番困る事になりそうなのがこの問題。

オール電化の家で実際に停電が起きてしまった時に起こる問題と解決方法。また、停電前に事前に行っておける対策方法についてまとめました。

▶関連:オール電化の家でやるべき具体的な停電対策と事前にやれる事

 

万が一の時にライフラインを確保しにくい?

もし台風や地震等があった場合。オール電化にするしているとライフラインを確保する事はできるのでしょうか?

実際に停電状態が続く事で困ってしまうことは多いものの、電気・ガス・水道の中でも比較的早めに復旧している実績もあるのが電気です。

▶関連:災害時・オール電化の家でもライフラインを確保する方法とは?

 

「ガスVSオール電化」結局どちらが得?

オール電化にする時に、必ず比較対象となるのが「ガスも使う」ということ。

オール電化にした場合と、電気とガスを併用して使った場合にかかる費用を、具体的な使用例をもとに比較しています。

▶関連:ガスからオール電化に変更する時に必要な費用・ガスと比較

 

オール電化にすれば火事にならない?

オール電化にする事のメリットのとして、ガスコンロ等のように直接「火」を使う事がないので、火災のリスクがない!と考える人も多いかもしれません。

ですが、例えオール電化にしていても家事の素となるものはいくつもある事を把握しておくべきでしょう。ただ、ガスに比べると火災のリスクが低くなる事自体は間違いありません。

▶関連:オール電化でも火災保険は必要?保険料が安くなるのは本当?

 

床暖房にした時のメリット

オール電化リフォームをする時に、合わせてやる可能性の高い床暖房。

床暖房にする事でどんなメリットがあるのか?そもそも、寒くなく温かく過ごす事ができるのか?設置するのにどれぐらいの費用が必要になるのか?等をまとめました。

▶関連:床暖房のメリット・後付けする時にかかる費用はどれぐらい?

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